茶の湯的 ・ 建築 庭園 町並み観賞録

 
 
 
 

朝市通り・上町通りの町並み ~石川県輪島市~

UPに一か月かかってしまった北陸の旅ですが、今回で最後です。下時国家を後にし、輪島港に近い朝市通りを歩きます。輪島の朝市は日本三大朝市に数えられ、毎朝、通りには200以上の出店が並びます。

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通り沿いには古い建物が点在しています。

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通りはクランクしながら西へと進みます。

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朝市通りを抜け河原田川を渡ると、鳳至町上町に入ります。上町を南北に通る上町通り沿いに、古い町並みが残されています。

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商店街である朝市通りとは異なり、落ち着いた雰囲気の町並みが続きます。

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洋風のデザインを取り入れた千舟蔵。戦前の建物で、イベント会場などに使われています。

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黒瓦、下見板張り、格子の民家が集まる様は、門前町黒島とも共通しています。

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屋根の妻側を正面とする民家が多く見られるのも、上町通りの町並みの特長です。

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輪島の鎮守・住吉神社。毎年8月にはキリコ祭りが催されます。朝市が終わった後、小規模な「夕市」が開かれるそうです。

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輪島は江戸時代、北前船の寄港地として栄えるとともに、「輪島塗」で知られる漆器産業が盛んでした。現在も朝市通り周辺には輪島塗の塗師屋が多く存在します。また、時間が足らず立ち寄れませんでしたが、朝市通りの裏には江戸末期~明治頃に建てられた塗師屋の邸宅が現存し、母屋は予約制で公開されているようです。

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黒島の古い町並み ~石川県輪島市~

北陸の旅・最終日となる4日目は、輪島市へ。公共交通機関だと恐ろしくアクセスが不便な場所なので、和倉温泉でレンタカーを借り一時間ほど、まずは古い町並みが残る、かつての天領・黒島地区を訪ねます。

海沿いの国道249号線から旧街道に入ると、黒島の町並みが現れます。古い建物はそれほど多くはありませんが、黒い瓦葺き屋根と下見板張りで統一された町並みが続きます。

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旧街道を北へと歩きます。こちらはかなり古そうな町屋。

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洋風のデザインが見られる、こちらも古そうな民家。

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別れ道の辺りにあった床屋。現在も営業しているのかは不明でした。

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黒島地区には細い路地や坂道が多く見られます。

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さらに街道を北へ進むと、次第に古い民家が多くなってきます。こちらはうだつ、出窓、格子が素敵な伝統的な町屋です。


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こちらのお宅は立派な門扉が気になります…。「家族會館」という表札があったのですが、帰って調べてもよく分かりませんでした。

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廻船業で繁栄した豪商・旧角海(かどみ)家住宅。次回の記事で詳しくご紹介します。

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角海家の周囲には、古そうな民家が点在しています。

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うだつや出窓の見られる町屋も。手前(左手)の町屋は廻船業で栄えた坂本家(明治20年(1887)築)。

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こちらの町屋は立派な出桁が見られます。

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黒島はもともと漁村でしたが、16世紀後半には廻船問屋が現れ、その後は北前船の船主・船員の居住区として栄えました。平成19年(2007)の能登半島地震で大きな被害を受けましたが、その後町並み保全型の町づくりが進められ、平成21年には国の重要伝統的建造物群指定地区に指定されています。

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次回は角海家住宅をご紹介します。

 
 
 
 

にし茶屋街の古い町並み ~石川県金沢市~

北陸の旅3日目、この日最後に訪れたのが、金沢市野町の、にし茶屋街です。

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もともとはひがし茶屋街と同じく、文政3年(1820)に藩から公許された遊廓で、「西の廓」とも呼ばれました。

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ひがし茶屋街と同様、石畳の道沿いに、千本格子や簾の見られる茶屋建築が建ち並びます。

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新しい建物も、茶屋風のデザインになっています。

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にし茶屋街の西端にある西検番事務所。大正11年(1922)築の木造洋館で、芸妓の管理事務所でした。

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軒下の装飾や電灯など、細部のデザインも凝っています。

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ひがし茶屋街・主計町とともに、「金沢三大茶屋街」として知られているにし茶屋街ですが、観光客でごった返していたひがし茶屋街と比べ、にし茶屋街は観光客も少なく、静かで落ち着いた雰囲気でした。

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もう少し金沢をゆっくり周りたかったのですが、次回は輪島市へ移動し、伝統的建造物群指定地区となっている黒島を訪れます。

 
 
 
 

長町の武家屋敷街 ~石川県金沢市~

金沢市には古い町並みが残るエリアが複数ありますが、長町はかつて加賀藩の上~中流藩士の屋敷が集まっていた地区で、大野庄用水と呼ばれる用水路付近に、往時の面影をよく残しています。

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石畳の路地沿いに、かつての武家屋敷の土塀が続きます。

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新家(しんいえ)邸長屋門。藩政期に桑島氏邸の門として使用されていたものです。

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武家屋敷だった土地は、現在では民家やカフェになっています。

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武家屋敷街に残る足軽屋敷・清水家。

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清水家の内部。隣接する高西家とともに、足軽資料館として公開されています。

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老舗記念館。明治11年(1878)築の中屋薬舗の建物を改築したものです。

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纏まった武家屋敷街が残っているのは長町1丁目のわずかな範囲だけですが、藩政期の雰囲気は十分に感じられる場所で、金沢でも有数の観光地となっています。ほとんどの武家屋敷が民家となり、現在でも住民の方が住まわれていますが、野村家だけはその跡地が一般公開されています。

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次回は明治期に建てられたレンガ造りの洋館・石川四高記念文化交流館を訪れます。

 
 
 
 

ひがし茶屋街(東山ひがし)の古い町並み ~石川県金沢市~

北陸の旅、3日目は加賀前田家の城下町・金沢を訪れます。まずは古い町並みが有名な東茶屋街へ。昼に金沢在住の知人に会う予定があったため駆け足での散策となりました。まずはひがし茶屋街のメインストリート、一番町を歩きます。

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ひがし茶屋街は、江戸時代後期に遊廓が置かれた場所で、かつては「東の廓」と呼ばれました。戦後は遊廓から茶屋街へと姿を変えます。現役の茶屋は少なくなってしまいましたが、現在でも多数の茶屋建築が建ち並ぶ景観は圧巻です。

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文政3年(1820)に建てられた茶屋・志摩。国の重要文化財に指定されており、内部が公開されています(一眼レフ撮影禁止とのことで、内部の写真は撮れませんでした)。

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ひがし茶屋街の茶屋建築に共通する、一階部分の千本格子。洗練されたきめ細かさに驚かされます。

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雨戸で覆われていて見えませんが、ほとんどの茶屋は二階部分に欄干を設けています。

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二階部分が張り出している建物も多く見られます。

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現役の茶屋・懐華楼。日中は一般公開されており、写真撮影もOKとのことですが、知らずに素通りしてしまった。。

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石畳沿いに茶屋が並ぶ風景は、京都のような上品な風情を感じさせます。

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一番町の一本北にある二番町。狭い路地沿いに茶屋建築が密集しています。

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二番町にはベンガラ塗りの茶屋や、簾の掛かった茶屋が多く見られます。

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二番町にあるかつての茶屋・旧中屋。志摩と同じく内部公開されていますが、こちらは全面撮影禁止とのことです。

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二番町から一番町へ戻る路地にあった、ベンガラの塗り直された茶屋建築。窓の格子や持ち送りのデザインが凝っています。

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かつては遊廓だったひがし茶屋街ですが、今や金沢を代表する観光地となっていて、平日の朝9時過ぎでも、たくさんの観光客で溢れていました。洗練された茶屋建築が並ぶ町並みは、京都の祇園新橋と並ぶ美しさで、国の重要伝統的建造物群指定地区となっています。なお、今回は時間がなくて回ることができませんでしたが、浅野川を挟んだ対岸にも、同じく古くからの茶屋街・主計町(かずえまち)の町並みが残っていますが、そちらはひがし茶屋街よりも格の高い茶屋街とのことです。

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次回は長町の武家屋敷街にある加賀藩士の旧宅・野村家を訪れます。

 
 
 
 
プロフィール

Hakka

Author:Hakka
関東近郊を中心に、古い町並みや建築(近代建築中心です)、日本庭園を訪ねています。どうぞよろしくお願いします。
※建築は基本的に内部公開されているものを取り上げています。
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