茶の湯的 ・ 建築 庭園 町並み観賞録

 
 
 
 

旧猪俣邸② ~東京都世田谷区~

旧猪俣邸の続きです。
夫人室の西側にある和室。

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和室の壁の格子にはエアコンが埋め込まれているとのこと。左下の障子の中には照明が設置されています。

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和室の西側には、前面に突き出る形で書斎があります。


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書斎内部。昭和57年(1982)に増築されています。大きく開放的な窓が印象的。

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居間まで戻り、居間の東側にある茶室へ向かいます。

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茶室への渡り廊下。

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渡り廊下の先に、次の間を隔てて4.5畳の茶室があります。

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茶室はほぼ完全に伝統的な数寄屋建築となっています。

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茶室の脇から庭園を回遊することができます。

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旧猪俣邸は、一見目立たない部分までも、見た目の美しさや機能性に対する細かな配慮がされていて、驚かされます。吉田が提唱した「近代数寄屋」とは、端的に言えば「機能性と伝統的な和風建築との融合」を目指すものでしたが、吉田が手掛けた「近代数寄屋」による邸宅の多くが失われている現在において、旧猪俣邸は貴重な存在です。和風建築として見ても、モダニズム的視点で見ても、興味の尽きない建築です。

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旧猪俣邸① ~東京都世田谷区~

閑静な住宅街が広がる世田谷区の中でも、とりわけ高級な住宅街として知られる成城学園へ。
住宅街の只中に、昭和の建築家・吉田五十八(いそや)が手掛けた旧猪俣邸があります。
※2016年2月訪問

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旧猪俣邸は財団法人労務行政研究所の理事長を務めた猪俣猛氏の邸宅として、昭和42年(1967)に建てられました。
現在は猪俣家から世田谷区に寄贈され、「猪俣庭園」として一般公開されています。

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猪俣邸を手掛けた吉田五十八(1894~1974)は大正期~戦後にかけて活躍した建築家で、数寄屋建築の近代化を始め、近代建築に伝統的な日本建築の様式を取り込む手法で様々な建築を手掛けています。

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主屋東部にある、居間。邸内で最も広い部屋で、天井も高く開放的です。右側に中庭、奥は食堂となります。

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居間奥の中庭は、採光と通風の役割を担っています。

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中庭に面した窓のレール。上と右からガラス戸、網戸、障子、雨戸を閉めると、角の位置でぴったりと閉まります。

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居間から見る庭園。居間から見るとちょうど額縁に収まるようになっています。

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庭園は杉苔が敷かれた回遊式庭園になっています。

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居間の隣にある、夫人室。ここからも庭園を眺めることができます。

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夫人室の収納は作り付けとなっています。機能性とデザインを兼ね備えた、モダンな収納です。

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今回はここまでです。②に続きます。

 
 
 
 
プロフィール

Hakka

Author:Hakka
関東近郊を中心に、古い町並みや建築(近代建築中心です)、日本庭園を訪ねています。どうぞよろしくお願いします。
※建築は基本的に内部公開されているものを取り上げています。
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