茶の湯的 ・ 建築 庭園 町並み観賞録

 
 
 
 

興臨院庭園 ~京都府京都市~

興臨院(こうりんいん)は、京都を代表する寺院・大徳寺の塔頭の一つです。境内には、足立美術館の作庭で知られる作庭家・中根金作が手掛けた枯山水庭園があります(通常非公開)。

興臨院庭園・全景





庭園は、重要文化財である方丈の南庭に作庭されています。方丈前面を広く白砂敷として大海を表現し、方丈から向かって右奥(南西隅)に築山を設け石組を意匠しています。

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庭園の主景となる築山部分。暗くてよく見えませんが築山頂部には立石による遠山石を、中央は立石2石により渓谷風の景観とし、それらの間に蓬莱石らしき山形の石を立てています。

興臨院庭園・全景




築山頂部の遠山石。左手が蓬莱石でしょうか。

興臨院庭園・遠山石




深山幽谷を思わせる、中心部の石組。中央の切石橋は、中国の天台山国清寺の石橋を模したものとされますが、中国の山岳などで見られる天生橋のようにも見えます。

興臨院庭園・石組




築山下部は入江のような地割となり、水分石や岩島も意匠されています。

興臨院庭園・入江の意匠




庭園西部の石組と岩島。岩島は舟石のようにも見えます。

興臨院庭園・石組




境内にある茶室・涵虚亭(かんきょてい)。方丈庭園とは無関係ですが、4畳台目の茶室で、昭和初期に建てられたものです。

興臨院・涵虚亭



興臨院は大永年間(1521~1528)、名君と称された能登守護・畠山義総により創建されました。義総の法名をとって興臨院と名付けられ、畠山家の菩提寺となりますが、天正14年(1586)に前田利家により再興され、以降は前田家の菩提寺にもなりました。

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庭園は昭和53年(1978)、中根金作が資料に基づいて復元したとされますが、どのような資料に基づきいつ頃の時代を想定して復元したのかは不明です。中根金作は作庭において石組に重きを置いていない印象がありますが、興臨院では水墨山水画のような石組本位の庭を見ることができます。

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関東近郊を中心に、古い町並みや建築(近代建築中心です)、日本庭園を訪ねています。どうぞよろしくお願いします。
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